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戸畑区一枝一丁目4-33

西日本工業倶楽部(旧松本家住宅)

 わが国産業界の重鎮・松本健次郎の旧宅で、大規模な洋館、日本館、数棟の附属屋からなる明治後期の典型的な貴紳住宅です。洋館は辰野金吾が主宰する辰野・片岡事務所、日本館は洋館の建築監督をした久保田小三郎の設計によるものです。
 この和洋併設の住居は、当時のまま現存する全国唯一の例として重要であり、特に洋館は明治建築の到達点を示す名建築として高く評価されています。昭和47年(1972)には、国の重要文化財に指定されています。
 戦後、進駐米軍に接収されていましたが、昭和27年(1952)に、地元経済人によって設立された西日本工業倶楽部へ寄贈され、以後、倶楽部会館として利用されています。

【アクセス】 バス停、青少年センター前より徒歩2分、明治学園前より徒歩7分