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八幡東区高見地区

河川敷を公園化し「水辺の楽校(がっこう)」として整備された板櫃川

 八幡東区の高見地区といえば、八幡瀬鉄所の所長官舎をはじめ幹部社宅が並び、桜の名所でもありました。しかし、社宅の老朽化などで、ここ十数年の間に取り壊され、全く新しい高級住宅街になりました。道の脇には水路が流れ、花壇も生まれ、様々なスタイルの戸建てが並び、高層マンションもあちこちに建っています。
 特に趣を変えているのが、高見地区の南側を流れる板櫃川の周辺です。三条橋から七条橋まで約1キロにわたって川幅を広げ、水辺を整備して、子供たちが遊び、学べる「水辺の楽校」プロジェクトが進められました。平成19年半ばの完成です。
 この事業では、護岸を散歩に適した緩やかな傾斜護岸にし、橋のたもとには休憩所、川沿いの高台に見晴らし広場、せせらぎに石橋や中洲を設けます。計画段階から自治会、河川愛護団体や近隣の小学校などと「流域会議」をつくり、プランに反映されました。自然や魚・昆虫などとふれあい、川を守る環境学習の場として、活用されていきます。
 また、板櫃川南側の県道296号線(旧電車通り)も片側3車線に拡幅し、歩道を広げ、新しい街並になりました。